起きながら見る夢 雪組「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」感想 &マシュマロのお礼
お気に入りのスカートを履いた。買ったばかりの真っ白な靴を下ろした。いつもより念入りにマスカラを塗った。生まれてきたこと、心身ともに健康な状態でこの日を迎えられたことを神様に感謝した。
なんてったって、人生で初めて宝塚大劇場の最前列に座る日だから!!!!!
ポスターが公開された時からあまりの美しさと圧の強さに度肝を抜かれ、心待ちにしていたこの公演。始まってみるとその美と圧がそのまま、寧ろそこに生身の熱が加わることによってより鮮烈に、3時間ぶっ通しで私の脳を揺さぶってきた。
網膜に焼き付いて離れない程の凄まじい画力を持った場面がバンバン出てくる。バンッバン出てくる。
特に一幕最後。
このシーン、天才すぎでは???
デボラに拒絶され、絶望するヌードルスの周りに咲く赤、赤、赤。真っ赤な薔薇だけが色を持つこの場面で、ヌードルスの悲哀が痛々しくも美しく浮かび上がっていた。
ああ…なぜ望海風斗様は傷つけば傷つく程美しいのでしょうか…。
デボラのために用意した見事な薔薇たちも、彼女を失ったあとではその美しさが余計に彼の悲しみを強調する。
この場面を最後に幕が降り二幕へと続くのだけど、休憩中もずっと頭の中にこの光景がこびりついて離れなかった。忘れないように感想をメモしたいのに、「やばい…やばい…ワンスやばい…小池修一郎やばい…」しか出てこない。幕間で一旦脳がショートするという貴重な体験をした。
ちなみに花屋の友人曰く「これだけの薔薇を用意するとなると最低でも80万」とのことでした。は、はちじゅうまん……!
それから、デボラのショーシーン。(写真2枚目)
夢すぎて夢かと思った。それも人生の最期に見るようなマンモス級、超特大メガ盛りサイズの夢。「ここが…天国…?」と見た瞬間脳が錯覚を起こす。幻。女神。死ぬ間際に走馬灯で見たい景色ナンバーワン。あまりの眩しさ、極上のエンタメにたぶん座ってなかったら腰抜かしてたと思う。
生きてていきなりこんな風景が目の前に広がることある??!ないよね!!これだから宝塚は最高。
宝塚好きになってよかったーーー!!!!!
ワンスを楽しみにしていたのはもちろんだけれど、チケットを発券したその日から私は最前席から見るパレードがそれはそれは楽しみで仕方なかった。だって例え二階席でも立ち見でも、私はあの美しさと煌めきの大洪水にいつも溺れそうになる。宝塚への愛と感謝がとめどなく溢れてくる。
それを真近で浴びてしまった時、私は一体どうなってしまうのか…!
結論から言うと、過度な輝きを浴びると人間考える間も無くただ涙が出る。泣いて泣いて涙でめちゃくちゃ視界がぼやけた。もう自分でも何に泣いているのか分からないけれど、とにかく泣けて仕方なかった。
やばい!近い!目合った!どうしよ!足なっっが!顔ちっさ!背中!白!羽!美しい!かわいい!やっぱ美しい!
色んな感情が湧いては弾け、渦になって頭の中でぐるぐるしていた。手汗が尋常じゃないくらい出た。頭も心も目も忙しすぎて訳がわからなかった。でも、この光景は絶対絶対死ぬまで覚えていようと思った。
そして気がついた時には「さよなら皆様」が流れていて、それを聞きながらまだまだ止まらない涙を必死にハンカチで抑えていた。
本当はもっとちゃんとした最前席体験記を書きたかったのだけど、私のぽんこつ脳ではこれが精一杯でした。
ただ今回最前席に座って、分かったことがひとつ。
タカラジェンヌのウインクは「バチン☆☆☆」と音が鳴る。
以下、前回の記事でいただいたマシュマロのお礼を。
ありがとうございます!ありがとうございます!!なんてお優しい方なんや…。めちゃくちゃ勇気いただきました。当日券があることも知らずに、無知で申し訳ないです。絶対並びに行きます!
マシュマロだけでなく、いつもアクセスやスター等もありがとうございます。拙い文章ではありますが、これからも読んでいただければ嬉しいです!