知らんけど

Yeah! めっちゃホリディ

美しい少年たちに誘われて無縁だと思っていたジャニーズの世界に足を踏み入れた女の話

タイトルが長い。そしてタイトルの通りである。

 

絶対にハマることはないだろうと思っていた「ジャニーズ」という未知の世界の扉をついに開いてしまった。

 

物心ついた時からジャニヲタは常に一定数周りにいた気がする。小中高全ての時代にジャニヲタの友人はいたし、社会人になった今でも転職するたび職場で出会う。その中で特に仲の良い友人がキスマイ担で、数年前から彼女のご厚意で毎年コンサートにも参加させていただいている。彼らのコンサートは特別ファンではない私のような人間にとっても夢のように楽しい。これまでドームツアーをするような規模のアイドルを追ってこなかった私は、その華やかさやスケールの大きさに毎回「さすがジャニーズ…!」と感激していた。私にとってキスマイのコンサートは一年に一回開催される夏のお祭りだった。

 

そんなわけでキスマイは本当に素晴らしいアイドルだしこれからも7人が作り出す世界を楽しみにさせてください、という感じなのだけど、コンサートに行ったりその少しばかりのお礼としてCDを数枚買うことがある程度で熱心に応援するには至らず、ファンかと聞かれたら堂々と首を縦に振るのは躊躇われた。これは言うまでもないだろうけどキスマイに魅力がないから、ということでは一切ない。断じてない。ただ昔からハロプロNMB48といった女性アイドルばかりを追っていた私は、きっと自分の人生これまでもこの先も男性アイドルにハマることは一生ないだろうとずっと思っていた。だからキスマイのことは最初からそういう対象としてすら見ていなかったのかもしれない。

 

そんな私の愚かな思い込みを美と煌めきのパワーで粉々に砕いてくれたのが美しい少年たちこと美 少年」であり、その中でもひときわ強い輝きで心臓のど真ん中をぶち抜いてきたのが佐藤龍我くんなのである!!!

 

先日のミュージックステーションで私は初めて彼らを認識した。ご飯を食べながらただなんとなく番組を流し見していた私は、一人の男の子を見た瞬間反射的に箸を止め、そして心の中で叫んだ。

「ダイヤモンドおる!!!!!!」

長い手足、白い肌、ぷるぷるの唇、眩しすぎる笑顔、弾ける若さ、選ばれし者にしか似合わない洗練された衣装……その全てが圧倒的インパクトを以って私の視界に飛び込んできた。頭を一発ガツンと殴られたかのような衝撃だった。誰、この美しい子!??

彼らの出番を食い入るように見届けた後、すぐにその日のMステ出演者情報からグループ名をチェックした。そしてまず「HiHi Jets メンバー」で検索…いない。ならば残るはひとつ、はやる気持ちでHiHi Jetsを美 少年に打ちかえる……いた!あの子だ!名前は、佐藤龍我くん。名前まで華やかで美しい。

 

そこからの私はYouTubeのジャニーズJr.チャンネルを見漁りISLAND TVに登録し恋の病と野郎組を知り(これに関しては別で記事をあげたいほどハマっている)少年倶楽部を毎週録画するという今まででは考えられなかったような生活を送るようになった。歴戦のジャニヲタの方からすれば、たかがそんなことと思われるかもしれない。しかし生まれてこの方ジャニーズを履修してこなかった女にはどれもこれも新鮮で刺激的で胸が高鳴ることばかりなのだ。

 

中でもジャニーズJr.チャンネルの存在はありがたく、東京B少年だった時代から現在まで様々な企画を通してメンバーひとりひとりのキャラクターや関係性を知ることができた。おかげで今では6人全員に心を奪われて仕方がない。

 

先日はついに件のキスマイ担の友人に見守られながらジャニーズJr.情報局にも入会した。

 

 

新しいものに出会うのはワクワクするし、知らなかった世界に触れることは心地良い。そして何事も「ハマり始め」がめちゃくちゃに楽しいことは今までの経験から知っている。

私のジャニヲタとしての人生はまだ始まったばかり。ひよっこもいいところだけど、ひよっこひよっこなりにこれから彼らがどんな世界を見せてくれるのか、心ときめかせながらジャニヲタ研修生としての日々を楽しもうと思う。

 

 

パパみたいになれない ミュージカル「エリザベート」感想

私が初めてエリザベートを観たのは2018年の宝塚月組公演で、大好きな愛希れいかさんの退団公演でもあった。あの日エリザベートの世界に一目で魅了された私は、同時に愛希さんの強くて美しくてどこまでも孤独なシシィに強く胸を打たれ、愛希さんが退団後の新たなスタートをこの作品で切るのだと知った時はそれはもう震えるほど嬉しかった。

 

この日のキャストはこちら

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エリザベートで一番好きな楽曲を聞かれたら、少し悩んで「パパみたいに」と答えると思う。

曲自体の良さは勿論だけど、なんと言ってもこの曲を歌う愛希さんが素晴らしいんだよ〜〜〜!!(大声)

エリザベートペーペーの私にはシシィを深く理解することは難しいけれど、この曲を聞くと色んなことを納得出来るというか、彼女の中に揺るぎなくあるものがメロディーに乗って胸にストンと落ちてくるような不思議な感覚を覚える。それはこの曲本来の力もあるだろうけど、私は愛希さんの表現力によるところが大きいと思っていて。

この曲を歌う愛希さんは、純粋で無邪気でそれはもうとびっっきり可愛い少女なのです。パパを見つけた時の笑顔や光を反射して輝くきらきらの瞳。シシィは本当にパパが大好きで、それと同時に計り知れない程の憧憬の念を抱いているんだということがその表情から痛いほど伝わってくる。

「パパみたいに生きたい」と歌う幼いシシィはきっと自分もそうなれると信じている。馬に乗って、世界中旅して、思うがままに生きていけると信じている。だから私もその溌剌として伸びやかな歌声を聞きながら、彼女の未来がどうか自由で希望に満ちたものでありますようにと願わずにはいられない。そして同時に未来の彼女が「パパみたいになれない」と歌うような人生を歩むことを知っているからこそ、この曲が始まった瞬間ボロボロに泣いてしまうのだ。愛希さんの表現力があってこそ、私はこの曲を通してシシィという人に心を寄せて、その壮大な人生に想いを馳せることができるんだなあ。

 

あと泣いてしまうといえば、鏡の間でのシシィの登場場面。月組エリザベートを観た時もそうだったけど、あの瞬間ほぼ条件反射のように私の目からは次々と涙が溢れてくる。終わってから、あの涙は自分のどういう感情を表した涙なんだろうと考えてみた。感動、と言ってしまえばそれに尽きるんだけど、それが何に対する感動なのかと考えて、出た結論は愛希さんの放つ圧倒的美しさについての感動だった。あの涙は例えるなら人が雄大な景色を見た時、あるいは美しい絵画を見た時に自然に流してしまう涙と同じ種類のそれだと思う。学生時代友人とグランドキャニオンの初日の出を見に行ったことがある。あまりの寒さに震えながらも感動して泣いたことを思い出して、これはあの時と同じ涙だ…!とハッとした。(大真面目に言っています)

愛希さんは、あの瞬間のシシィの自信や覚悟をシシィ最大の武器である「美しさ」で表現する。その姿は潔くて高貴で格好いい。あぁ…やっぱり愛希さんのシシィが大好きだなあ…と思ったらもうダメで、次の瞬間には視界がぼやけて盛大に泣いてしまう。あの場面の愛希さんは確実に「人間の涙腺に訴える美しさ」を放っているのである。

 

長々と書いたけど、一言でまとめると愛希れいかさんが素晴らしかった!!ということで、好きが溢れて堪らなくなってしまったのでこれを機にブログ始めました。本当は各キャストさんの感想とか宝塚版(というか月組エリザ)と比べての印象の違いとか色々書きたかったけど力尽きたのでこの辺で。気が向いたらその辺もまた書きたいな。気が向いたら。